002_まーさんが総合感冒薬⦅風邪薬⦆についてお話しちゃいます☆
6月は梅雨時期でもあるので、お天気が不安定。
蒸し暑い日もあれば、肌寒い日もあったりで、なかなか身体がついていけずに体調を崩される方も多いのではないかなと思います。
なので今日は、風邪薬、その中でもご家庭などでもよく利用されると思われる【総合感冒薬】について、その特徴やちょっとした注意点についてまとめてみますね。
風邪には実に様々な症状が現れます。
のどが痛かったり、頭が痛い、お腹痛い、咳、鼻水が出るなど、症状が毎回同じではなかったりします。
なので【総合感冒薬】は、その中でも世間一般に、わりとよく現れる症状に対し、広く対応できるようにしたものです。
例えば、ドラッグストアなどでもよく見かける、OTC医薬品の中の【総合感冒薬】の成分を見てみると、まずは解熱鎮痛薬としてのアセトアミノフェン、痰を出しやすくする薬としてブロムヘキシン、アレルギー症状などを抑える効果のある抗ヒスタミン薬と抗コリン薬、抗ヒスタミン薬の副作用による眠気を抑えたり疲労感を回復させるための無水カフェイン、咳を抑えるための中枢性鎮咳薬と気管支拡張薬、喉の腫れを抑えるためのトラネキサム酸など、実に多くの薬剤が配合されているんです。
もちろんこれらは、正しく服用してもらえれば、一般的な風邪症状に対応することができるので、効果も期待できます。
ただ…注意しなければならない事もわりとあるんです…
◇含まれる薬剤が多いことのデメリット
【総合感冒薬】に含まれている薬剤の成分は、あくまでも症状を和らげるための「対症療法薬」になります。
要するに、その症状がなければその薬剤は「ムダ」ということになってしまいます。
これだけ多くの薬剤を含んでいるってことは、使ってはいけない人もそれだけ増えるってことにもなってしまいます。
また似たような症状でも、同じ薬を使えばいいってわけではないんです。
例えば一括りに咳と言っても色んなタイプの咳があって、気管支炎や喘息なんかで起こる乾いた咳もあれば、痰の多く出る湿った咳もあります。
【総合感冒薬】の中には、中枢性鎮咳薬が含まれていたりもしますが、これは脳の咳中枢に働きかけて咳を止めてしまう効果があります。
痰の多い湿った咳は、その痰を出すために咳反射が起きているので、この咳を無理やり止めてしまうと、出すべき痰が出なくなり、かえって苦しくなってしまうこともあるので、注意が必要なんです。
ただ短期間で使用するのであれば、そこまで大きな問題にならないことも多いと思います。
またなにより、医療機関を受診することなく、薬局やドラッグストアですぐに手に入るのは、とても大きなメリットです。
また、風邪を治すことは医師でもできないと言われていて、あくまでもできることは、症状を和らげることなんです。
なのでそのような意味では、【総合感冒薬】は十分その代替になります。
ただ服用しても症状が改善されない場合は、医療機関の受診を検討してください。
ましてやこのコロナ禍、いろいろと体のことで不安になることも多いですよね。
だからこそ、ささいなことでも気軽に相談できる、信頼できるかかりつけ医やかかりつけ薬剤師はとても必要な存在になるんです。
まーさん